2009年10月5日(月)12:55

ポーランドのカチンスキ大統領はリスボン条約の署名に時間をかける意向

AFP

ポーランドのレフ・カチンスキ大統領はEU改革リスボン条約の署名に時間をかける意向である。「これは性急に行ってはならない」。「ポーランドのことわざが言うように、急いで良いのは蚤取りだけだ」、とヴラディスワフ・スタシアク大統領広報官はポーランドラジオで語った。当初ポーランドは、アイルランドが国民投票で批准を承認次第、カチンスキ大統領の条約署名が行われると述べていた。アイルランド国民の批准承認は土曜日公式に確定した。

全EU加盟国におけるリスボン条約の発効にとって障害となる要素は三つである。カチンスキ大統領のほかチェコのヴァーツラフ・クラウス大統領の署名も済んでいない。クラウス大統領の署名はチェコの憲法裁判所の判断次第である。またイギリスの保守党は来年春の議会選挙で勝利を見込んでおり、政権交代の暁には批准を問う国民投票を実施する意向である。

ポーランドではすでに上下両院ともリスボン条約の批准を承認しており、あとはカチンスキ大統領の署名を待つだけである。大統領広報官は、基本的に方針の変更はなく、カチンスキ大統領は署名を行うと確約した。しかし署名は月曜日ではなく、「遠からぬ」将来に行われる。カチンスキ大統領はクラウス大統領に心から敬意を払うものであるが、その判断には左右されない、と広報官は語った。カチンスキ大統領はまだ公式にはアイルランドの国民投票の結果について言及していない。

原題:Kaczynski laesst sich Zeit bei Unterschrift unter EU-Vertrags




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